コロニアルなどの化粧スレートは施工精度によりメンテナンス方法が異なります。
「コロニアルが強風で割れた」と主張する業者にご注意を!
コロニアルなどの化粧スレートの相談が増えています
化粧スレートは風圧力に対する耐性が高く、台風でクラックが生じる事はありません。
化粧スレートはセメント製品ですので水分により硬化する性質があり、時間経過と共に硬化し、屋根歩行時に踏み割れを生じる可能性が高くなります。
物質は固くなると破損しやすくなります。
そのため、不用意に屋根を歩き回ると屋根材を破損させてしまう可能性があり、できるだけ屋根に上ることは避けるべき屋根材と言えます。
年数の経過した化粧スレートの踏み割れは避けられません。
化粧スレートは登ってはいけない場所があります。
弊社への相談でも訪問業者が無料点検と称して屋根を歩き回り、化粧スレートをバキバキに割ってしまった例もありますのでご注意ください
なお、2021年4月からは石綿障害予防規則の改正により、石綿含有資材の調査が必要となりました。
そのため、石綿取り扱い作業主任者の資格が必要です。
無資格の業者によるトラブルも増えていますので、必ず資格の有無をご確認ください
- 本体平部
- 平部のクラックはコーキングなどにより維持は可能と言える。
軽微な欠損は雨漏りにつながる事はないため現状維持が推奨される
大きな欠損は代替品による交換が推奨される。
- 板金、止め釘
- 止め釘の抜けは増し打により維持が可能と言える。
釘の保持力が低下している場合は釘の中間に増し打を行うことで棟板金の飛散を防ぐことが可能と言える。
- 板金の浮き上がり(スキマ)
- 棟板金のスキマ拡大は内部に使用している貫板の変形による事象であると推測出来るが、軽微な隙間であれば現状のまま維持する事は可能と推測出来る。
大きな隙間が発生している場合は貫板の交換などに伴う棟の改修工事が必要と言えるが、パッキン付きのステンレスビスを用い、上部から止め付けを行うことで維持が可能と言える。
- 化粧スレートの退色、変色
- KNEW製化粧スレートは塗装を行うことで屋根材自体の耐久性を向上させるとこは出来ないため、新規の塗装はお勧めしていません。
意匠的に綺麗にしたい場合は否定しないが、数年後には屋根材が劣化したかのごとく塗膜の劣化に伴い退色やチョーキングが発生することは避けられません。
コロニアル屋根の塗装をご希望のお客様へ
コロニアルは耐久性の面から考えると基本的に塗装の必要はありません。
そのため、弊社ではコロニアル屋根の再塗装を行う前に必ず屋根の診断とメンテナンスをを行わせていただいています。
屋根材の状況を確認し、最良な方法での塗装を提案させていただきます。
弊社では屋根の塗装前に上記のメンテナンスを行い、強力業者に塗装をお願いしています。
過度な塗装は屋根を傷めてしまう可能性が高く、状況によっては塗装をお勧めできない場合もあります。
コロニアルの塗装を勧めない理由はこちらから
まずはご相談ください!
相談先:kawarayane.sugimoto @ nifty.com