屋根の資格には施術的な資格と安全作業に必要な資格があります。
厚生労働省主管の技能士、国土交通省指導による(一社)全日本瓦工事業連盟発行の資格
施行監理・安全管理・工具の使用等に際して、様々な資格や講習会、特別教育の受講が義務づけられたものがあります。
- かわらぶき技能士
- かわらぶき技能士には一級技能士と二級技能士があります。
一級技能士は、厚生労働大臣認定の国家検定で、従来では12年以上の経験を有するものとされてきましたが、昨今では時代の流れか、取得できる年数が短縮されてきました。
二級技能士は、各都道府県の知事認定の資格で、一級技能士より経験年数が浅いものが取得できる資格です。
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根工事技士とは、国土交通省の指導の下に(社)全日本瓦工事業連盟が行っている資格で、経験年数が10年以上の者を対象に行っている資格です。
瓦屋根工事技士はかわらぶきの現場管理者としての資格として旧建設大臣認定としてスタートしましたが、現在は国土交通省指導の下に(一社)全日本瓦工事業連盟が資格の監理を行っています。
瓦屋根工事の構法、設計、品質管理などにおいて幅広い分野の知識が必要で、責任のある現場管理者とされています。 - 瓦屋根診断技士
- 瓦屋根診断技士とは、厚生労働大臣認定の一級技能士と瓦屋根工事技士の両資格を有する者を対象として実施している資格です。
現在では、二級技能士を有する者も対象とされ、同資格を所持している者もいます。
(一社)全日本瓦工事業連盟サイトより引用
瓦屋根工事技士と瓦葺技能士の両資格保有者に対し、
瓦屋根の診断における専門的な知識と技術の講習を実施。
当制度で正規に認定された者だけが、瓦屋根の状態を診断する瓦屋根診断技士の資格を有します。
「雨漏りや瓦の具合がおかしい。修理?葺き替え?」と迷ったら、
瓦屋根診断士にお尋ね下さい。屋根の損傷の程度、雨漏り、瓦の落下などの危険箇所を点検し、
耐久性についてや改修の必要性の有無などについてアドバイスをいたします。 瓦屋根診断士は現在全国で2,100名が資格を取得しています。
有資格者は認定カードを所持しています。
※類似の商標が多く出回っており、悪意のある業者によるトラブルも増加傾向にありますので、必ず(一社)全瓦連の瓦屋根診断技士であることをご確認ください。
- 建設マスター
- 国土交通省 建設マスター(優秀施工者国土交通大臣顕彰者)は、建設産業に従事している現役の技能者の中で、第一線の現場作業に従事し、卓越した技能・技術を有している「ものづくりの名人」と言われています。
- ものづくりマイスター
- 厚生労働省 ものづくりに関して優れた技能、経験を有する方が認定・登録をされ、実践的な実技指導を行い、技術の技能の継承や後継者の育成に携わっています。
- 職業訓練指導員免許
- 職業訓練において訓練を担当する者を「職業訓練指導員」と言います。
職業能力開発促進法に基づき、職業に必要な労働者の能力を開発し、及び向上させることや経済及び社会の発展に寄与することを目的としています。
- 職長・労働安全衛生責任者
- 職長・労働安全衛生責任者は、現場の安全、衛生監理の責任者で、恒に現場に常駐する必要があり、各業者ごとに選任が必要とされています。
平成18年4月にはリスクアセスメント教育が必須となり、従来の資格を有する職長・安全衛生責任者の者は能力向上教育の一環であるリスクアセスメント教育を受講する事が必要となりました。
- 足場の組み立て等作業主任者
- 足場の組み立て等作業主任者は、足場の移動、一部取り外し等を行う場合や、足場の組み立てを行う場合の監理には必要な資格です。
現場での足場の取り外し等も、同資格を有する者が常駐しない場合は取り外し等は出来ないことになっており、それらによる労働災害が発生した場合は、職
長・労働安全衛生責任者と足場組み立て等作業主任者が責任を問われることになりますので屋根工事を従事している者は必要な資格となっております。
- 石綿取り扱い作業責任者
- アスベストを含有する製品を取り扱う為(解体、修理等)の監理を行うには、石綿取り扱い作業責任者の資格が必要です。
現在では、アスベストを含有する製品は販売されていませんが、従来ではアスベストを含有する屋根材や建材が多く使用されており、健康被害や環境被害を拡大させない為にもこの資格を有する者以外の監理は認められておりません。
- 特定化学物質等作業主任者
- 有機溶剤等を取り扱う場合は、この資格が必要となります。
屋根の塗装やコーキング等を行い、それらの製品を取り扱う場合は選任の管理者が必要となります。
- 玉掛け作業技能講習
- 1トン以上のクレーン等で玉掛け作業を行う為にはこの講習を終了した者でなければ作業することが出来ません。
- 石綿取り扱い作業従事者
特別教育
- アスベストを含有する製品を取り扱う為には『石綿取り扱い作業従事者特別教育』の受講が必要です。
この講習を行う事で、アスベストの種類や取り扱い方法が理解できます。
- 動力巻き上げ機運転業務
特別教育
- いわゆる、瓦を屋根に上げるウインチを取り扱う為の特別教育です。
この講習を受講していない者は基本的に荷上げ用のウインチを取り扱うことは出来ません。
- 研磨砥石取り替え・自由研削
特別教育
- ディスクグラインダーの取り扱いに関する特別教育です。
ディスクグラインダーの研磨砥石を交換したり、砥石で作業を行う為にはこの講習会を受講する必要があります。
- その他
- 安全教育(専門工事コスモス、新規入場者教育、リスクアセスメント教育、経営首脳セミナー、安全管理担当者研修、危険性・有害性等の調査マニュアル研修など