瓦などの下地の経年劣化について
年数の経過と共に下葺き材も劣化してきます。
ビニル系の下葺き材は耐久というのにはほど遠い性能しか持ち合わせていませんでしたが、アスファルトフェルトを貼り合わせたり、紙を貼り合わせたりした製品が多く使われていました。
当社では創業以来、下葺き材の重要性を考え、耐久性の高い下葺き材を使用してきました。
伝統的な屋根に至ってはトントン葺き(椹材)による下葺きを使用しています。
写真は当社の施行例です。 |
屋根勾配の緩い粘土瓦やセメント製品(厚型スレート)では、堆積した土埃による毛細管現象で瓦桟(瓦を引っ掛けている木材)の腐食が見られる場合があります。
この事例は年数の経過に伴う瓦桟の劣化が生じた例です。
現在では、耐震仕様による釘打ち施工が必須となっており瓦桟の大きさも大きくなっています。
写真の瓦桟は”15×15”の”5分角”と言われる瓦桟ですが、現在では”15×30”15×45”以上の木材が多く利用されています。
写真の瓦桟は”15×45”を使用しています。
緑色なのは”防腐注入処理”がされているため色が付けてあります。
色は時間が経つと消えてしまいます。
下葺きや瓦桟が劣化した場合は、葺き直し又は葺き替え工事が必要となります。
粘土瓦を使用している場合は、葺き直しが可能な場合があります。
粘土瓦は耐久性が有り、100年以上使用できる瓦もありますので、ご不明な点はご相談下さい。 |