A.元々コロニアルの表面はザラザラしています。
KMEW(旧クボタ)製のコロニアルなどは屋根材の表面に珪砂が圧着されており、表皮に凹凸があり雨水との親和性があり屋根表面の撥水性ではなく親水性があります。
化粧スレートは製品の性質上、屋根材の重なり部の毛細管現象は防ぐことは出来ないため、雨水と共に土埃などが侵入し、雨水との親和性が向上し毛細管現象が生じやすくなります。
そのため塗装を行うと表皮の撥水性が向上することは可能ですが、重なり部は親水性のままのため重なり内部に侵入した雨水が排出できなくなってしまう可能性が高くなります。
加えて、コロニアルは5oほどの厚みしかないため、塗装時に屋根を歩き回ることでコロニアルを破損させてしまう可能性が高く踏み割れ事例も少なくありません。
コロニアルは塗装により屋根材の寿命を延ばすことは出来ないばかりか、塗装を行うことで屋根の耐久性を低下させてしまう可能性があります。
KMEW資料においても「表面の色が薄くなったり、汚れがついた場合でも屋根材としての基本性能に問題はありません。」との記述もあり、「塗装が必要である」との記述ははりませんので、弊社では屋根の塗装はお勧めしません。
ご注意 一般的にコロニアル屋根と言われていますが、コロニアルというのはクボタの製品名で、他のメーカーは上記の対応が必ずしも適切とは言えません。 松下電工製の化粧スレート(フルベストなど)は製造方法が異なり、工場の屋根・壁などで使用している波形スレートと同じような製品です。 この場合、屋根材の表面が風化して塗膜が剥がれているようでしたら葺き替えをお勧めいたします。 湿式製法の化粧スレートは、高圧洗浄を行うとアスベストが飛散してしまうことがあり、お住まいの方は勿論、周囲の方々や洗浄を行った作業者が暴露してしまう可能性があります。 過去に、湿式スレートを高圧洗浄して、アスベストを暴露させてしまった事例もありますので、塗装の前に塗装が可能かどうか、屋根の診断をお勧めいたします。 |
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